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浴衣

母の実家が「浴衣の消費量(?)日本一」と言われていただけあり子供の頃から浴衣には慣れ親しんでいた記憶があります。実際、その夏祭りは本当に立派なもので、神社の境内がメイン会場なれどその神社につながる商店街も祭り時には出店が並び、いつものお店も開いていますから大賑わい。子供時代の記憶だから、というのもあるかとは思いますが見世物小屋が2つも出るほど境内も広いものでした。境内を抜けると道路を挟んで港があり、いつもは閑散としているのにこの日に限っては人の頭で海など見えないのです。
ある年は父の肩車で見(見た?見たよねぇ)、ある年は人に揉まれ、ある年は大きなビルの上でVIP待遇、、と、いろんな場所で見た記憶のあるその花火は海上の舟から挙げられるもので、数も大きさも もうあれほど立派なものはおそらく一生経験できないだろうなぁと思っている私です。最近のお祭りは出店もそうですがなんだか大雑把な気が。そのお祭りは近所のおじさんがその時だけ「鶴亀」(鯛焼きと同じですが、形が鶴と亀が並んだものでカリカリ部分が多いのです)職人と化すような地域密着型のお店でしたが、規模が大きいだけに近所の慣れ合いもアットホームさも感じさせないような見事な大祭りでした。

さて、話の筋を戻しますが「浴衣」です。
ここ数年は好きなアーティスト金子國義さんの蝙蝠柄やら髑髏柄やらのカブキ(?)な浴衣を着ていましたが、今年は久々に子供の頃からのお気に入りを引っ張り出してきました。

浴衣_d0041074_18481991.jpg


絞りで大柄な模様。あまり無いタイプでしょうか。昔らしい?
おそらく母が着ていたものだったように思うけど。小学校高学年から毎年こればかり着ていたように思います。浴衣は母が着ていたもの(祖母が着ていたものだったかしらん)を譲り受けているので何枚か持っているのですが(白地が面積を占めるものはダメですね。染みが出てもう着れません)、これは大のお気に入り。もう1枚の紺地に菱形の絞りで模様が入っているものは地味な気がしてあの頃はあまり好きではなかったし、普段 桃色が入った服を着るタイプではなかったので、お祭りの時だけは特別な気分になれたものでした。
博多帯の半幅で今日は「貝の口」です。いつもの歌舞伎な柄なら「かるた結び」のつもりでしたがこの浴衣は優しい感じなのでかるたでは地味に見えるかと。

それにしても浴衣は楽ちん。久々に着たら着つけも早くなっていて嬉しい。これから多摩川の花火大会です。うちからは変な角度から小さく見えるのですが、1日別行動だったパートナーが帰ってきたらのんびりビール持って見物します。
by wakka-w | 2009-08-22 18:48 | 誘惑

家族(非人間)の移ろいゆく生き様に立ち会えた事を感謝する日々。


by wakka-w
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