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袷の時期になりました

10月のさよなら歌舞伎は楽しみにしていた「義経千本桜」。「渡海屋」「大物浦」「吉野山」「川連法眼館(かわつらほうげん)」の通し狂言です。

本当は母と行く予定だったのですが、諸事情により1人で行くことに。お友達と行くのはもちろん楽しい、母と行くのももちろん楽しい、でも一人の時も十分楽しい、そんな歌舞伎です。

まだ袖を通していない着物があったのでそれを着たいとは思っていたのですが、あいにくの天気。今週は台風に影響された天候続きでしたがこの日も然もありなん。駅までもてばあとはまぁ何とかなるし。。と曇り空を睨んでえいっやっと着付け開始。出掛ける頃にはシトシトと雨です。あぁ、、

着物が好きとは言え雨の日にまで着ないといけないような機会はそうありません。とは言え着ないといけない時に無いと諸々後悔するのが雨道具。備えあれば憂いなし。

今回のお着物はベージュ地に藍色で模様の入ったくびり絣。秋らしい色合いにしたかったので帯は茶の強いイカットにしました。根付は「吉野山」「川連法館」の源九郎狐にならって京都の稲荷神社で買ったなんちゃって御神籤(露店で売っていたものなのでなんちゃって)を咥えていたお稲荷さんです。

袷の時期になりました_d0041074_15493471.jpg


ところで毎回吉衛門さんが着ていらっしゃる衣裳を見るのが楽しみです。詳しく知らないのですが、役や屋号によっても決まった色やテーマカラーがあるのでしょうか。衣裳の打ち合わせの際に役者さんの好みも伝えられるそうなので吉衛門さんの意向が汲まれる形になっているんだと思うのですが、毎回とびきり素敵なカラーコーディネートだと思うのは吉衛門さんです。

今回は菊五郎さんが源九郎狐を演じられていましたが、流れるような所作が美しくて躍りに詳しくない私でも引き込まれてゆくようでした。私のご贔屓、菊之助さんの静御前も若々しく凛とした美しさが滲み出るよう。やっぱり菊之助さんの顔立ちは良いなぁ。

雨でいろいろ気も使いましたが着ただけの甲斐はあったかな(毎回言ってますね)。席も前の方だったのでどっぷり浸って帰路に着いた月曜日です。
by wakka-w | 2009-10-08 15:41 | 誘惑

家族(非人間)の移ろいゆく生き様に立ち会えた事を感謝する日々。


by wakka-w
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