人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日生劇場にて染模様恩愛御書

そめもようちゅうぎのごしゅいん。細川の血達磨。

本日修行の後、日生劇場へ。の合間に本屋で調べもの。これに時間使い過ぎて表参道のエチカでお腹を落ち着かせようと頼んだパスタも道半ば(全部食べたかった。物凄く悲しかった)。ソフトドリンクは別の場所で頼んでくださいと言われ「だったら(時間ないんで)ビールでいいです。」と頼んだビールは残さんと一気に喉へ通し、右隣の母子には「パスタあんなに残してる」と絶対思われ、左隣のサラリーマン達には「ビールは残さないんだな、、」とおそらく思われつつ地下鉄へ飛び乗りました。

これ興味があったので行きたかったんだー。でも4月のさよなら歌舞伎を観に行くつもりだったのでどうしようかなぁと思っていたの。結局4月の歌舞伎座は取れなかった上にmeeka様が面白かったと紹介されていたので「よし決めた。」とチケットの手配しました。明後日の金曜で終了だったのでギリギリセーフ。

結果、行って良かった〜♪ 話は明解、舞台はいろんなエフェクト有りですごく楽しめました。染五郎さんはカッコいいし、愛之助さんは可愛いし。

話の内容は衆道の世界と義兄弟の契り、敵討ちにお殿様への忠義、、とてんこ盛り。
話をかなり端折ると、

愛之助さんと彼を見初めた染五郎さんは無事結ばれ(衆道+義兄弟の契り)、その昔 名刀欲しさに愛之助さんの父上を切った相手への敵討ちを見事果たすも(敵討ち)、その騒動が原因で二人が仕える殿様んちが火事になる。大事な宝(御朱印)を取り戻さんと火中の蔵に入る染之助さん。しかし火の手に囲まれ絶対絶命。死を覚悟した染之助さんは割腹し、自らの腹の中へ御朱印を隠すことで火の粉から宝を守る(忠義)。。

っつー話です。副題の「細川の血達磨」とは細川の殿様の宝である御朱印を守るために切腹して己の腹の中に御朱印を隠すことを意味しているのですが、その「御朱印」がある時期「達磨の掛け軸」になっていたことから今でも「血達磨」と言われているそう。おぃ、我ながら上手にまとめられました(本当か)

衆道に加え火を使う舞台とあって長らく上演されていなかったようですが、今の技術でカバーできるようになって数年前に大阪で復活上演されたものが今回東京でも上演されたんだって。

衆道に関しては今となってはボーイズラブとか言われてるし(文化としてあったらしいのは知っていたけど歴史上のボーイズラブって実際どんなん、と思ってました。解説読んでなるほろ〜と思いました)すこし前(すこし前っつーのがポイント。)よりはずっと受け入れ易く(?)なってますよね。随分昔には普通にあったこと(暗黙の了解?)みたいだけど。
最後の見せ場はかなりアクティブな舞台でおぉぉ、、って感じ。火が御法度になる時期までは実際に役者さんの着物に火が付けられていたようですが、舞台としてもかなり迫力があって面白かったです。

主役のお二人はもちろんのこと、俳優さんも楽しみにしておりました。特に春猿さん!前回は「裕福ではない頑固ながら優秀な大工の頭領(勘太郎さん)のおかみさん役」であまり華やかさはない役だったんで。「小股の切れ上がったいい女」な様の方なんで華やかな格好をしている役を見たかったんですが、今回は恋に悩み嫉妬する腰元役。「度量のあるイカす女」を演じた訳ではないのですが、立ち振る舞いになんだか憧れちゃいました。粋やわ。

今日は着物姿ではありませんでしたが、そう言えば何かのインタビューで愛之助さんが「お客様が着物着てくれると嬉しい。舞台からでも分かるし。」って答えられてたのを読んでいたので着物着たかったなぁ。修行ある上に本日東京は雨で全然着る予定なかったのですが。
パッとしない事もあった1日でしたが、楽しい1日でした。
by wakka-w | 2010-03-24 23:14 | ブルち 関係ない

家族(非人間)の移ろいゆく生き様に立ち会えた事を感謝する日々。


by wakka-w
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31