↑浦島さんと対の柱は「養老の滝」なんだそうで。こんな部屋、花嫁さんも霞みます(披露宴に使われてたとか言うとったような)
先週の金曜はブルバアの計らい(我々
バカ姉弟←この漫画超お気に入りvv への誕生日プレゼント。二人とも既に良いお年頃)で目黒雅叙園に見学兼ランチに行ってまいりました。今回は同じく4月生まれの弟タケヒロ(by 染るんです)が大阪から休日(姉と同じ道、サービス業に付いたが運の尽き。まともな週末などありえない。)を兼ねて参戦。ってかタケヒロが希望を出した模様。最近建築物に興味があり昔カメラで取り捲っているそうです。
ヨメはこの日のためにと
対雅叙園用の帯を準備していたのですが、それは手に入れたばっかりだった事もあり、全く締めてみたことのない代物。
おまけのこの日、何故かいつもより
異常に遅く出勤したカポンを車で駅まで送る途中、
環八で事故に遭遇。田園調布駅方面と自由が丘駅方面への交差点でトラックと車が正面衝突していたようでした。カポン談。
そんな訳で車が思う様に進まず。
そしてそんな皺寄せは当たり前に着付けの時間へ。何度締めても角が出ない「角出し」に泣く泣く着物を諦め急慮洋服で出掛けたのでした。
汗だく、電車に乗り遅れ泣きそうになったよ。無駄に着散らかした着物の片付けを思って途方にくれたよ。
駅に着くと、今一つ出口が分らないし。と、
あ!!なんでこんなとこにいるんだYO!
ブルバアとタケヒロがニコニコ目の前に立っておりました。なんだこの人達の落ち着きよう。
これだから優等生じゃない方達って遅刻とかにドキドキしなくて嫌だわ。
図太い二人(しかも方向音痴)と共になんとか着いた雅叙園でした。
ところで雅叙園ってすごいね。おもしろいのね、あそこ。「千と千尋~」で一躍有名になった
百段階段はもちろんのこと、リニューアルした現代の所もすんげぃです。
竜宮城でした。何が凄いかってさ。「昔の路線をそのまま引き継ごう!」と決めた
今の経営陣の心意気が凄いよ。ありえないよ。
↑ 現代物。バナナだよ。バナナだぜ?!
エスカレーターから4階に行くとこんな↑のが見れます。あと枇杷とかスイカとかね。こんなのいっぱい。
ところで雅叙園で有名なのは百段階段。この階段の合間合間にすんげぃキッチュな部屋が6つ程あり、それを覗くのが雅叙園見学です。いつも公開している訳じゃなく、おそらく毎年期間を決めて公開しているようでした。
今年は5月27日までの金土日に開催中。
それにしても物凄く大事にされてきた訳じゃないんですね、あの部屋。元々は壊そうとしてたみたいだし。それに毎年假屋崎さんが展示会やってるみたいですね。でもその関係者がいろいろやっちまってるようで。。ガイドさんが一人付いていろいろ説明してくれるんですが、いろいろ裏話なんかも聞けました。
さて、あの建物、百段階段(今のホテルの横にあるのです。つながってるけど)はその昔、工事関係のおっさん達の詰め所だったらしく、もう煙のヤニやら汚れやらで汚れまくっているそう。まぁ確かに最初の部屋はヤニで大変な事になってました。しかも天井は襖絵(?)みたいに紙なのです。だから汚れの落としようがないそうでした。
部屋はどれも豪華でしたよ!螺鈿がちりばめられて、天井の梁にも七宝。「千と千尋~」の油屋のイメージになった部屋(例の浦島さんがいる部屋)なんて浮き彫りの天井ですよ。
↑ もうなんかこう。。誰がGOサイン出したんだ。。なんでGOサイン出せたんだ。。うと~り。。「一休さん」の将軍様の部屋みたいじゃない。
↑ 上二つは帯留めにしてもいいような。左下は天井です。あじろ編み。いいねぇ、手が込んでて素敵。
キッチュさと技術の凄さに感動しました。
ブルバアは材木屋の娘なんで素材の木に興味深々の様子で。すんごい木を使ってるとこもあれば、商業施設ってのもあり、ありえない木を使ってる(普通の家には使わない安い木)とこもあったとか。
↑ ステキングです。線の細い富士山も可愛い。
タヒケロと写真撮りながらキャアキャア喜んでランチの中華料理で青島ビール飲みまくってご機嫌な1日でした。
↑自分ちに「スイカ描きます」とか言われたらごっつ不安にならない?試されるよ、家主。
その後、大阪に帰るまでの時間を東京ミッドタウンで過ごし散。後から思えば着物じゃなくて楽だった(なんか毎回言ってる気が)なぁと帰宅。
が、帰って着付けの残骸に何かを見たヨメは小躍りする子豚の横でもくもくと着付けしました。結局
角の出てない「角出し」=「角出てないじゃん」(ヨメ命名)で写真に納まるヨメ。仕方ないじゃん!長さ足りないんだから!!(後日オークションの画像を見たらやっぱり角が出ていなかったので良いとする)
こんなコーディーを考えていたのにさ。タイトル「おどろおどろ ~地獄の沙汰も金次第(?)~」
↑ 根付には酒瓢箪持った骸骨。意味もなく「地獄太夫」とか浮かびマス。
↑ この色彩、柄はもう対雅叙園用にしか思えない。
追伸。雅叙園の横のお寺。昔そこで修行していたお坊さんが修行のあまりの辛さに寺に火を点けたらしー。挙句江戸は火の海に。3000人くらい(だったか?)亡くなったとか。。辛抱できん子はあかん、という恐ろしい教訓に。
雅叙園エントランスには「八百屋お七」の井戸が。お坊さん(上の人とは別人よ)に恋をしたお七が気を引くため(?)に火を放ってやっぱり江戸は火の海になったそう。
あのね。いかんよ。内に秘める時もあってこそ人の厚みよ。(日々荒ぶる魂のヨメが言うと全く説得力が無い。)